住宅ローンの仮審査に向けて申込条件を確認する夫婦のイメージ

auじぶん銀行の住宅ローン審査は、公表されている申込条件だけを見れば間口が広い部類です。前年度の年収200万円以上から申し込めて、派遣社員・契約社員や年金受給者も対象になります。ただし下限を満たせば通るわけではなく、返済負担率・信用情報・物件の評価で結果がはっきり分かれるため、「条件は緩いが、中身はしっかり見られる」審査と考えておくのが実態に近いでしょう。

 

金利やキャンペーンばかりが話題になる商品ですが、実際に差がつくのは「どの属性が通りやすいか」「どこで落ちやすいか」を事前に知っているかどうかです。ここでは仮審査に申し込む前に押さえておきたい条件を、公式情報をもとに整理します。

 

auじぶん銀行の住宅ローンは保証料を別に払う仕組みではなく、事務手数料(借入金額の2.20%〈税込〉)を支払う形が基本です。ただし審査結果によっては、保証会社を利用する「保証付金利プラン」が適用される場合があります。この場合も保証料を別枠で請求されるのではなく、金利に含まれる形で条件が変わります。

保証付金利プランになると、金利プランを選べなくなる点に注意が必要です。通常は「当初期間引下げプラン」「全期間引下げプラン」から選びますが、保証付金利プランではその選択ができません。

さらに固定金利特約の期間は3年・5年・10年に限られ、ミックス(固定と変動の組み合わせ)も利用できなくなります。審査の結果として自動的にプランが変わるため、仮審査結果の段階で適用プランと条件を必ず確認しておきましょう。

 

審査で見られるのは、年収、勤続年数、雇用形態、既存借入を含めた返済負担、信用情報、購入物件の評価といった基本項目です。公式の申込条件では、前年度の年収(自営業の場合は申告所得)が200万円以上とされています。

返済負担率の考え方は金融機関ごとに異なりますが、住宅ローンは長期返済が前提のため、返済比率が高いほど審査は慎重になりやすいのが一般的です。クレジットカードや携帯料金の支払い遅延があると、金利条件以前に評価が落ちやすいので注意してください。

 

年齢条件は、申込時が満18歳以上満65歳未満、最終返済時が満80歳の誕生日までです。団信の選び方にも年齢が関わります。がん50%保障団信などの疾病保障付き団信は満50歳までの人が対象で、51歳以上は一般団信(またはワイド団信)を選ぶ形になり、51歳以上向けの「一般団信限定金利」が用意されています。50歳以下でも一般団信(特約なし)を選べば、同じく一般団信限定金利が適用されます。

 

ネット銀行らしく審査はスピーディーで、ルールに沿って判断されやすい傾向があります。その反面、対面型の銀行のように事情を細かく説明して調整してもらうことは期待しづらいのが現実です。入力内容と提出書類の整合性、転職直後の情報の出し方、既存借入の整理など、事前準備の質が結果を左右します。

 

総合的に見ると、auじぶん銀行の住宅ローンは「特別に意地悪な審査」というより、「条件に合う人は早く通り、合わない部分がある人は結果がはっきり出る」合理的な審査の色が強い商品です。保証付金利プランがあることで、一定の条件下では融資の可能性が広がる余地もあります。

金利だけを見て飛び込むのではなく、申込条件と団信の加入条件、そして仮審査結果で提示されるプラン内容まで含めて判断することが、後悔しない申込みにつながります。

 

なお、auじぶん銀行の住宅ローンのメリットや最新のキャンペーン情報などをまだ確認できていない人は、先にauじぶん銀行の住宅ローンのメリットや特徴・キャンペーン情報などをチェックしておくようにしましょう。

 

金利が低い住宅ローンほど、その反動で審査が厳しいのではないかと心配になるものです。実際、「auじぶん銀行の審査は厳しい」「あっさり落ちた」という声も耳にしますので、審査基準への理解を深め、申込み前に対策できる点は対策しておきましょう。

 

住宅ローンの審査基準は教えてもらえない

auじぶん銀行に限らず、金融機関は住宅ローンの審査基準の詳細を公表しませんし、審査に落ちた人に理由を教えることもありません。審査情報が広まると抜け穴を狙った申込みが増え、正しい審査が続けられなくなるおそれがあるため、どの金融機関も住宅ローンの審査基準や落ちた理由の詳細は公表していません。

 

ただし、ヒントがないわけではありません。商品説明書や申込条件には、利用できる人の条件が細かく書かれています。SNS上の声も参考にはなりますが、ネット上の情報は必ずしも正しいとは限らない点に注意が必要です。

 

これから申込みを検討している人も、審査に落ちてしまった人も参考にしていただければと思います。まずはauじぶん銀行の住宅ローンの審査基準の特徴をリストアップしておきます。

 

auじぶん銀行の住宅ローンの主な審査基準のポイント

  • 申し込みは満18歳以上満65歳未満。最終返済は満80歳の誕生日まで
  • がんを保障する疾病保障付き団信は満50歳までの加入(51歳以上は一般団信・ワイド団信。51歳以上向けの「一般団信限定金利」あり)
  • 前年度の年収が200万円以上(自営業の場合は申告所得が200万円以上)
  • 勤続年数には決まりがない(転職・役員就任後1年未満などの場合は本審査で職歴書の提出が必要)
  • 正社員、公務員、自営業、会社役員に加え、契約社員、派遣社員、年金受給者も申込み可能
  • auじぶん銀行指定の団体信用生命保険に加入が必要(ワイド団信に対応)
  • 借り入れ可能金額は500万円以上2億円まで、借入期間は1年以上50年以下(35年1ヶ月以上にすると年0.100%の上乗せ)
  • 事務手数料は借入金額の2.20%(税込)。保証料は別途不要(保証付金利プランの場合は金利に含まれる)
  • 物件価格の80%超で借りる場合は表示金利に年0.045%の上乗せ
  • 自己資金がない場合、諸費用も含めて借り入れ可能
  • ペアローンや収入合算にも対応(同性パートナーも申込可。パートナーシップ証明書等の提出が必要)
  • 新築はもちろん中古物件(戸建ても可能)にも利用できる
  • 借り換えの場合、物件の担保評価額を上回る金額でも申込み可能
  • 既存のリフォームローンもまとめて借り換え可能(新規のリフォーム資金は非対応)
  • つなぎ融資の自社取扱いはなく、提携先(東光商事)のつなぎ融資を紹介してもらえる
  • 事業用併用物件の利用は不可(店舗や事務所)
  • 審査結果により保証会社を利用する「保証付金利プラン」を取り扱い
  • 団信はライフネット生命を採用(団信の加入審査は保険会社で実施)
  • その他、auじぶん銀行が定める借り入れ条件

 

上記はauじぶん銀行の商品説明書やホームページなどに記載されている基本的な審査基準です(2026年9月時点・公式サイトにて確認)。このポイントを押さえておけば、審査基準の全体像はつかめます。以下、それぞれの基準を順に掘り下げていきます。

 

auじぶん銀行の住宅ローンは「年収基準」「雇用形態」「物件の担保評価」などの公表条件を見る限りでは比較的利用しやすい部類と言えます。一方で、KDDIと三菱UFJ銀行が共同出資するネット銀行という背景もあり、実態としては相当厳しいという声もあります。「審査に落ちた」という口コミもよく耳にするため、当サイトでは表に出ている条件以上に厳しく審査されているのが実態だと考えています。

 

たとえば、勤続年数に決まりがないからといって、勤続1か月の人と勤続10年の人が同じ扱いになるわけではありません。自己資金を準備できている人と全く無い人も同じ評価にはなりませんし、年収200万円の人に1億円を貸してくれるわけでもありません。

auじぶん銀行の住宅ローンは特殊なケースも含めて幅広い人からの申込みを受け付けていることは確かです。審査は無料で受けられますし、低金利の住宅ローンを利用するにはある程度厳しい審査を突破する必要があるので、迷ったら申し込んでみる姿勢でよいでしょう。

 

それでは順番に主な審査基準を確認していきましょう。

 

auじぶん銀行の住宅ローン審査基準/利用できる方とは?人物像について

年収

auじぶん銀行の住宅ローンは前年度の年収が200万円以上の人が利用できます。自営業の場合は所得が年収扱いとなるため、前年の確定申告書の”申告所得”が200万円以上であることが条件です。

この200万円という基準は甘めの基準と言えます。ただ、200万円はあくまで申し込める下限にすぎず、年収200万円台ではあっさり審査に落とされたという口コミもよく見かけます。

 

年収基準を公表していない金融機関も多くありますが、主要なネット銀行の公表条件を並べると次のようになります(2026年9月時点・各行公式サイトにて確認)。

金融機関公表されている年収などの条件備考
auじぶん銀行前年度の年収(自営業は申告所得)200万円以上派遣社員・契約社員は安定的かつ継続的な収入の見込みがあれば申込可。年金受給者も申込可
SBI新生銀行前年度税込年収300万円以上正社員または契約社員であることが条件。自営業は業歴2年以上かつ2年平均300万円以上の所得
ソニー銀行前年度の年収(自営業は申告所得)400万円以上—
楽天銀行(金利選択型)前年の年収400万円以上(連帯債務者との合算可)—

このようにauじぶん銀行の年収基準は、数値の下限だけを見れば主要ネット銀行のなかでも低い水準です。ただし「下限を満たす=通る」ではありません。年収に対して借入額が大きすぎないか(返済負担率)のほうが、実際には結果を左右します。年収400万円の基準がどう効くかはソニー銀行の住宅ローン審査の基準と落ちる理由でも整理しています。

年収面が心配な人は、auじぶん銀行に申し込みつつ、審査の考え方が異なるフラット35など複数の住宅ローンに同時に申し込んでおくことをおすすめします。

 

雇用形態・勤続年数

auじぶん銀行の住宅ローンは、「派遣社員」「年金受給者」でも申し込めます。派遣社員・契約社員は、安定的かつ継続的な収入の見込みがあることが前提です。年金収入のみの人は、無理なく返済できる人に限って利用できるとされています。もちろん、正社員、公務員、自営業、会社役員の人も利用できます。

 

派遣社員や年金受給者でも申し込める低金利の住宅ローンは多くありません。上の表のとおり、たとえばSBI新生銀行は「正社員または契約社員」を条件としており、この点はauじぶん銀行のほうが門戸が広いといえます。

 

ただし「申込みを受け付けている」ことと「審査に通りやすい」ことは別です。派遣社員や年金受給者の場合は、他の住宅ローンにも並行して申し込んでおいたほうが安心です。

 

勤続年数の条件はありませんが、転職(転籍を含む)・会社役員就任後1年未満の人や、前年1月1日以降に勤務先・勤務状況が変わった人は、本審査で職歴書の提出が必要です。職歴書には学校卒業後のすべての職歴と転職理由を記入します。

 

これは、今の勤務先の勤続年数だけで判断せず、過去の勤務実績を確認したうえで審査するという意味です。産休・育休中でも、復職予定日が記載された通知書などで継続的な収入が確認できれば申込みは可能です。

 

職歴書の準備はやや面倒ですが、転職直後でも利用できる可能性を残すこの基準は、働き方が多様化した時代に合ったものと言えます。

一方で短期間での転職の繰り返しや、働いていない期間があるなど、職歴書の内容がマイナスに働き、審査に落ちる可能性もあります。

 

もし「職歴書の確認で落とされたかもしれない」と感じたら、勤続年数を条件にしていない他行へ申し込むなどの対策が考えられます。たとえばSBI新生銀行は勤続年数を条件にしていませんが、年収300万円以上・正社員または契約社員であることが条件です(詳しくはSBI新生銀行の住宅ローン審査の基準とペアローンで解説しています)。

 

年齢

auじぶん銀行の住宅ローンは満18歳以上満65歳未満で申し込め、完済は満80歳の誕生日までとなっています。これは一般的な水準と言ってよいでしょう。

 

注意が必要なのは疾病保障付き団信の年齢制限です。上乗せ金利なしで付帯するがん50%保障団信も含めて、auじぶん銀行が取り扱うがん保障付きの団信に加入できるのは満50歳までです。

住宅購入は50歳未満の人が大半を占めますが、借り換えでは50歳以上の人も少なくありません。逆に言えば、auじぶん銀行のがん50%保障団信を利用したいのであれば、51歳になる前に借り入れ・借り換えを行っておく必要があるということです。51歳以上の人向けには「一般団信限定金利」が用意されており、保障はシンプルになる代わりに金利面で選びやすくなっています。

 

健康状態

auじぶん銀行の住宅ローンは、ライフネット生命を引受保険会社とする団信を採用しています。

健康状態の加入審査はライフネット生命が行い、団信の申込時に病歴や通院歴などの告知が必要です。

 

auじぶん銀行はワイド団信を取り扱い

ワイド団信は、通常の団信には加入できない人のために引受基準を緩和した団信です。ワイド団信を扱っていない住宅ローンで健康上の理由から審査に落ちた場合でも、auじぶん銀行なら審査に通る可能性があります。

 

auじぶん銀行のワイド団信は年0.300%の金利上乗せが必要です(2026年9月時点)。「最初からワイド団信を申し込む」のではなく、「通常の団信に加入できなかった場合に、保険会社がワイド団信の査定を行う」という流れです。二度手間にならない点は申し込む側にとってありがたい仕組みです。

 

軽度な健康状態の問題であれば、他の保険会社の一般団信に加入できなかったとしてもライフネット生命の一般団信に加入できる可能性はあります。一般団信を前提に普通に申し込みつつ、ワイド団信の審査にもつなげられるのは心強い点です。

ライフネット生命

 

参考までに、競合他社ではありますが、団信大手のクレディ・アグリコル生命で引き受け実績がある病気をご紹介します(病名だけで加入審査が行われるわけではなく、症状によっては加入できない場合もあります)。

病気の種類おもな病名
代謝異常糖尿病、脂質異常症(高脂血症・高コレステロール)、高尿酸血症・痛風
心臓・血圧狭心症、心筋梗塞、不整脈、心房細動、期外収縮、心臓弁膜症、高血圧症、血栓性静脈炎(静脈血栓症)
脳脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)、脳動脈瘤、てんかん、ギランバレー症候群
精神・神経うつ病・うつ状態、自律神経失調症、適応障害、不安障害、強迫性障害、パニック障害、睡眠障害、神経症
食道・胃・腸潰瘍性大腸炎、クローン病、逆流性食道炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、大腸ポリープ
肝臓・胆道・膵臓肝炎・ウイルス肝炎(B型肝炎・C型肝炎)、肝機能障害、脂肪肝、胆石、胆嚢ポリープ
腎臓と尿路腎炎・糸球体腎炎、IgA腎症、腎臓機能障害、腎臓結石、蛋白尿、ネフローゼ症候群
呼吸器(胸部)喘息、気管支炎、肺炎、肺血栓塞栓症、結核、睡眠時無呼吸症候群
目・耳・鼻緑内障、白内障、網膜剥離、難聴、副鼻腔炎
ホルモン・免疫異常バセドウ病、甲状腺機能低下症、リウマチ性疾患、橋本病、全身性エリテマトーデス
血液・造血器の病気・異常貧血、赤血球・白血球の異常
妊娠・女性特有妊娠、子宮筋腫、卵巣嚢腫、子宮頸部異形成、子宮内膜炎

auじぶん銀行の住宅ローン審査基準/資金用途・借り入れ可能額

資金用途

auじぶん銀行の住宅ローンの用途は、ご自身や家族が住むための住宅に限られています。

具体的な条件は

  • 戸建・マンション(中古物件含む)の購入資金
  • 戸建の新築資金
  • 借り換え資金(住宅ローンとリフォームローンを合算して借り換え可能)
  • 借り入れ・借り換えに伴う諸費用

となっています。つなぎ融資や借り換えと同時に行うリフォーム資金、セカンドハウス購入資金などには対応していません。この基準は一般的と言えるでしょう。

注文住宅でつなぎ融資が必要な場合、auじぶん銀行は自社ではつなぎ融資を扱っていませんが、提携先の東光商事のつなぎ融資を紹介しており、その金額を住宅ローンの借入金額に含めて申し込めます。注文住宅を予定している人も候補から外す必要はありません。

つなぎ融資は別契約となり、金利・手数料が別途かかります。住宅ローンの金利差だけでなく、つなぎ融資の費用も含めた総額で比較してください。

 

なお、下記の土地および地上の建物についてはauじぶん銀行の住宅ローンは利用できません。

投資用や事業用、賃貸用物件(店舗・賃貸併用物件を含む)
借地
共有仮換地・保留地
離島
都市計画区域外・ 準都市計画区域
都市計画事業地(事業決定段階)
敷地面積の最低限度規制後分筆
連棟式建物(敷地権登記なし)

定期借地権などを利用した住宅にも利用できないことになります。

 

借り入れ可能額

500万円以上2億円までで、新規購入・借り換えに必要な諸費用も住宅ローンに上乗せして借りることができます。借入期間は1年以上50年以下で、返済期間を長くとって毎月の負担を抑える設計も可能です。ただし借入期間を35年1ヶ月以上にすると、金利に年0.100%が上乗せされます。月々の負担が軽くなる一方で、総支払額は増えやすくなる点も踏まえて期間を決めましょう。

2億円と高額な借り入れに対応しているだけでなく、2億円までしっかり団信の保障が適用されます。

 

諸費用の中身を具体的に挙げると「印紙、登記関係の費用、司法書士・土地家屋調査士の手数料、住宅ローンの事務手数料、火災保険料、地震保険料、不動産仲介手数料、引越費用など」です。

 

一般的に、諸費用まで借りる人は途中で返済できなくなるリスクが高いと見られます。そのため他の銀行では金利を高く設定して採算を守ることがありますが、auじぶん銀行は諸費用を借りるかどうかで金利を変える仕組みにはなっていません(ただし物件価格の80%超で借りる場合は表示金利に年0.045%の上乗せが発生します)。

 

裏を返すと、「この人になら諸費用も含めて低金利で貸しても大丈夫」と判断できなければ貸せないはずです。つまり、「諸費用も借りる前提で申し込んだときの審査は厳しくなっているはず」と考えておくべきでしょう。

 

もし諸費用込みの借り入れで審査に落ちた人は、可能な限り自己資金を用意して再度トライすると結果が変わる可能性があります。自己資金を物件価格の20%まで積めれば、年0.045%の上乗せも外れます。

 

※借入可能額は年収と他の借り入れにより異なります。正確な借り入れ可能額は、auじぶん銀行公式サイトの借り入れ限度額シミュレーションで確認できます。

※auじぶん銀行の住宅ローンはペアローンや収入合算にも対応しています。

 

auじぶん銀行の住宅ローン審査基準/個人信用情報

個人信用情報の審査基準は商品説明書やホームページには記載されていないため、推測を交えながら厳しさを考える必要があります。

個人信用情報は、分割払い・クレジットカードのキャッシング・カードローン・自動車ローンなど様々なローン商品の利用と返済履歴が記録された情報です。たとえば3か月以上の滞納があると「異動」と記録され、5年間はその情報が消えません(いわゆるブラック登録)。

 

auじぶん銀行が低金利で貸し出せるのは、人件費や店舗費を抑えられるネット銀行だからこそです。そのうえで「年収」「勤続年数」「雇用形態」「物件」の条件が広く設定されているため、何らかの基準を厳しくして帳尻を合わせていると考えるのが自然です。

転職後1年未満の人などに職歴書の提出を求めていることからも、auじぶん銀行は「申込み時点」の情報だけでなく「これまでの経歴」を重視している可能性がありそうです。

 

auじぶん銀行の住宅ローン審査必要書類

次に本審査で必要になる書類です。他行と比べて書類の種類が特別多いわけではありません。

会社経営者や個人事業主の方は決算書・確定申告書の提出が必要なため、会社員と比べると準備に時間がかかります。

 正社員契約社員・派遣社員個人事業主・自営業会社役員・社長
本人確認書類(運転免許証など)○○○○
健康保険の資格確認書(またはマイナポータルの健康保険証情報画面)○○○○
住民票(発行後3か月以内・世帯全員と続柄の記載があるもの)○○○○
源泉徴収票○○ ○
住民税決定通知書または課税証明書○○ ○
雇用契約書(最新の雇用期間の記載があるもの) ○  
会社の決算書3期分   ○
確定申告書一式(全ページ・個人事業主は直近3年分)  ○○(確定申告をしている場合)
所得税の納税証明書(その1・その2)○(確定申告をしている場合)○(確定申告をしている場合)○(3年分)○(確定申告をしている場合)
職歴書転職(転籍を含む)・役員就任後1年未満の場合や、前年1月1日以降に勤務先・勤務状況が変わった場合
物件に関する書類○○○○
健康診断結果証明書住宅ローンを含む借入金額が通算1億円を超える場合
借り換えに関する書類(返済予定表)○○○○
直近6か月の返済を確認できる書類(借り換え時・他に借入がある場合)○○○○

※2026年9月時点で公式の本審査チェックシートを確認した内容です。転職や産休明けなどで前年以降に勤務状況が変わった人は、直近3か月分の給与明細と直近1年分の賞与明細も必要です。

 

auじぶん銀行の住宅ローンの再審査について

auじぶん銀行の住宅ローンに落ちた場合に再審査してもらえるのかなど、再審査について確認していきましょう。

疾病保障・団信が理由で落ちた場合(健康上の理由)

健康上の理由で疾病保障付き団信の審査に通らなかった場合は、「一般団信」で改めて申し込むことを検討しましょう。手続き方法は状況によって変わるため、迷ったらauじぶん銀行に問い合わせて相談することをおすすめします。なお、通常の団信に健康上の理由で加入できなかった場合は、保険会社がワイド団信で加入できるかの査定を行います。

(告知内容が異なるためと思われますが、疾病保障付き団信⇒一般団信⇒ワイド団信までを一度に自動で審査してくれるわけではありません)

年収など入力を間違った場合

審査申込時に年収や他の借り入れ情報を誤って入力した場合など、単純な入力ミスがあったときはすぐに再審査を申し込みましょう。

信用情報が原因の場合

住宅ローンは様々な視点から厳格に審査されます。従って、「何も改善しないで再審査してもほぼ落ちます」。たとえば支払い遅延の異動情報は、登録から5年間は信用情報機関から消えません。この場合は登録から5年待つしかありません。

 

【まとめ】auじぶん銀行の住宅ローン審査は厳しい?甘い?

auじぶん銀行が公表している利用条件を見る限り、特別厳しいと思われる項目はほとんど無く、金利、付帯サービス、審査期間のいずれの観点でも申込み先の候補から外せない住宅ローンです。ただし、ネット上では「借りられる金額が満額じゃなかった」「あっさり審査に落とされた」という声が散見されるのも事実です。

 

また、筆者がauじぶん銀行と提携している金融機関にヒアリングした際は「厳しい」と即答されました。「ネット銀行」は「地銀や信金の住宅ローン」より全般的に審査が厳しいと言われることが多く、事前審査に通っても本審査で落とされたという声もあります。過去の経歴・職歴を重視していると考えられる審査基準がある点も見逃せません。

 

ここまでの内容を、総支払額の観点で改めて整理しておきます。

チェック項目auじぶん銀行の条件(2026年9月時点)見落とすとどうなるか
事務手数料借入金額の2.20%(税込)・保証料は別途不要3,000万円なら66万円。金利差より大きくなることがある
自己資金物件価格の80%超で年0.045%上乗せ頭金2割の有無で適用金利が変わる
借入期間35年1ヶ月以上で年0.100%上乗せ月々は軽くなるが、期間と上乗せの両方で総支払額が増えやすい
団信50歳まではがん50%+4疾病50%+全疾病保障が上乗せなし/51歳以上は一般団信限定金利年齢で選べる保障が変わる。契約後の変更は不可
ワイド団信年0.300%の上乗せ健康上の理由で一般団信に入れない場合の受け皿
保証付金利プラン審査結果により適用。金利プラン・固定期間の選択が制限される仮審査結果を見るまで確定しない

 

企業背景から個人信用情報関連の審査は厳しい可能性があるという見方もあるぐらいなので、やはり審査が甘い住宅ローンではないと考えておくのが無難です。

 

審査に一抹の不安がある場合は、複数の”低金利で条件のよい住宅ローン”に申し込むことが重要です。信用金庫や地方銀行の一部は審査が柔軟と言われることがありますが、金利や商品性まで含めると、auじぶん銀行以外のネット銀行も候補に加えることをおすすめします。

 

審査に不安が大きく、固定金利が絶対に嫌でなければ、住宅金融支援機構と民間金融機関が提携する全期間固定の【フラット35】も検討しておくとよいでしょう。申込先ごとの違いはフラット35の申込先の比較にまとめています。

 

最後に、auじぶん銀行の住宅ローンの商品性についていくつか紹介しておきますので参考にしてください。

 

【再確認】auじぶん銀行の住宅ローンの特徴

がん50%保障団信が上乗せ金利なしで付帯される

auじぶん銀行の住宅ローンの特徴として最初に取り上げたいのが、”がんと医師から診断されるだけ“で住宅ローン残高が半分になる保障が”金利上乗せなし“で付帯される点です。他のネット銀行に多い無料の疾病保障は、就業不能が一定期間続くことなどを保険金の受取条件にしているものが少なくありません。

auじぶん銀行のがん50%保障団信は、”がんと診断されるだけ”というシンプルな受取条件の保障を、費用負担なしで利用できます。

保障される病気は”がん”に限定されますが、がんは日本人の2人に1人がなると言われる病気です。そのがんへの保障が上乗せ金利なしでセットされることが、auじぶん銀行の住宅ローンが人気を集める理由の一つです。

※満50歳までの方が加入可能。

日本人の2人に1人ががんになる

 

 

4疾病保障、全疾病長期入院保障も上乗せなしで付帯される

がん50%保障団信には、がんの保障に加えて4疾病保障と全疾病保障もセットされています。全疾病保障は、すべての病気(精神障害を除く)やケガで入院が31日連続し、その後も継続して合計180日以上となったときにローン残高の100%が保障されるものです。対象プランでは、入院が続く間の月々の返済を保障する「月次返済保障」もあります。

 

4疾病は「急性心筋梗塞・脳卒中を発病し所定の状態に該当または所定の手術を受けた場合」「肝疾患・腎疾患で継続して60日以上入院した場合」が対象で、いずれもローン残高の50%が保障されます。これだけの保障が上乗せなしで付帯する点は、総支払額で比べたときの大きな強みです。

※満50歳までの方が加入可能。

 

変動金利、10年固定金利はもちろん長期固定金利も低水準!

がんを保障してくれる住宅ローンは数多くありますが、そのなかでもauじぶん銀行の住宅ローンが人気を集めるのは金利水準の低さにあります。どんなにサービスが良くても金利が高くては意味がありません。auじぶん銀行では人気の変動金利や10年固定金利を低い水準で提供しています。

 

変動金利型住宅ローンランキング<2026年10月金利更新>
順位銀行名変動金利事務手数料無料の疾病保障申込み
1位SBIマネープラザ

所属銀行:ドコモSMTBネット銀行/住宅ローン(対面相談コース)

年1.600%〜

(通期引下げプラン・2026年10月実行/物件価格の80%以内)
※こちらの商品はドコモSMTBネット銀行の住宅ローンです


借入額の
2.20%(税込)
全疾病保障
が無料で付帯
詳細を確認
2位年1.410%

※4

借入額の
2.20%(税込)
詳細を確認
3位PayPay銀行年1.580%

(全期間引下型・新規借り入れ)※5

借入額の
2.20%(税込)
一般団信詳細を確認
4位年1.040%借入額の
2.20%(税込)
なし詳細を確認


※4 自己資金10%以上の場合
変動金利比較ランキングの詳細はこちら

ネット完結で契約・審査手続きが完了!

auじぶん銀行では住宅ローンや団信の申込み・必要書類の提出・審査・契約をデジタル化し、手続きを短期間で終えられるようにしています。電子データでの提出が不安な人は書面で提出することも可能です。

申込から数週間で契約までできる住宅ローンはなかなかありません。ネットで申し込む住宅ローンのなかでも、auじぶん銀行の審査スピードは速い部類です(当サイトの調査)。

 

auじぶん銀行の住宅ローンの仮審査日数・本審査日数

前述のとおり、auじぶん銀行の住宅ローンは仮審査も本審査も速い水準です。ライバルとされることが多いドコモSMTBネット銀行(旧・住信SBIネット銀行)の場合、WEB申込コースの公式案内では、仮審査から融資まで最短1カ月〜1カ月半程度が目安とされています。

ただし、必要書類の追加などが求められることもあるため、審査期間中はメールをこまめにチェックするよう心がけましょう。

※本記事の条件・団信・必要書類の内容は2026年9月時点で公式サイトにて確認したものです。商品内容は改定されることがあるため、最新の情報はauじぶん銀行の公式サイトでご確認ください。

【徹底解説】auじぶん銀行の住宅ローン関連特集

住宅ローン比較ネット 編集部

掲載情報は各金融機関・公的機関の公式情報を確認して作成しています。